7月15日 夏バテ

7/15　PM2:00

「今日も暑いなあ。」

何日も真夏日の日が続いています。

ぎらぎらの陽ざしを見ながら、しょうさんはつぶやきました。

「レモンシャーベットが、きっと食べ頃になってるから

おやつにしちゃおう。」

カランコロン･･･

「こんにちはー。」

入ってきたのは、BAR Kingの大樹さんです。

大樹さんは、背が高くて、ちょっとロン毛のめちゃくちゃかっこいい人です。

ギターがめちゃくちゃ上手です。

口数は少ないのですが、見ている人の目を奪ってしまう

オーラだだもれの人です。

「大樹さん、こんにちは。

どした？何か、元気ないね。」

「うん。お腹すいた。

でも、食べようとすると、何か急に食欲なくなっちゃってさ。」

「あらら、夏バテかな。

毎日、暑いものね。

さて、何を作ろうかな。」

「あ･･･そうめんはパス。

ここんとこ、そうめんとトマトで食いつないでる感じだから。」

「了解。用意するから、適当に待ってて。」

大樹さんは、お店に置いてある

アコギをいじりはじめました。

しょうさんは、手をとめて聞き入りたくなってきます。

「しょうさん、この歌、知ってる？

俺、大好きな曲なんだけど。」

そういって大樹さんは、ギターを弾きながら歌い始めました。

『打ち寄せる波　素足へと

集める泡のもろさより･･･』

ああ、うっとり。

やっぱりしょうさんは、手をとめて聞き入ってしまいます。

「大樹さんに、こんなこと言われちゃったら

だれでもメロメロになっちゃうよ。たまらん。」

「そう？

この曲聞くと、なんだかイメージがしょうさんとかぶるんだよね。」

「光栄です。」

「お待たせしました。

無理しないで、食べられるだけ食べてみて。」

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　　スンドゥブ・チゲ　温玉のせ

　　（豚バラ・ニラ・もやし・長ネギ・豆腐・あさり）

　　なすの生姜ナムル

　　ネギチヂミ

　　レモンシャーベット

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「うまそう！」

大樹さんは大汗をかきながら、がっついて食べています。

「よかった。

暑いときには、熱いものを食べて、汗をいっぱいかくといいみたいよ。」

「生き返ったー。

あいつらもバテてたみたいだから、食べに来るように言っとくよ。」

「きょうさんに伝言しておくね。

お店終わったら、みんなで来てね。」

「サンキュ。

しょうさんも、うちらのとこに飲みに来てね。」

大樹さんはちょっと元気になったようで

時折、シャドーボクシングをしながら帰っていきました。

さてと、私もレモンシャーベットのおやつにしよう。