10月29日 ようこそ杉の木村へ
10/27 AM2:00
カランコロン・・・
「こんばんは。」
「いらっしゃ・・・えっ?えっ?」
入ってきたのは、天文台のもとおさん。
と、もとおさんのそっくりさん。
「弟なんだ。ついさっき、ふらっとやって来てね」
「こんばんは。ぎんです。」
「びっくりしたー。もとおさん、影分身の術を使ったのかと思った。」
「はは、そっくりでしょ。双子なんだ。」
「とりあえず、座って。
夜は結構冷えてきたから、何か温かい飲み物でも用意するよ。」
もとおさんとぎんさんは、並んでカウンター席に座りました。
「ほんと、並んでるとそっくりなのがよくわかる。」
「そっくりなのは顔だけで、弟は全くの下戸で筋金入りの甘党なんだ。」
「じゃあ、温かいココアでもいかがですか。」
「すばらしい。ぜひ、それをお願いします。」
きょうさんは、マシュマロ入りのホットココアを作りました。
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ホットココア(マシュマロ入り)
シュガーシナモンラスク
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「ぎんはね。売れない画家なんだ。
今までいろいろな場所でデッサンをしてきたのがたくさんあるから
少し落ち着いて絵にしたいって、相談を受けてね。」
「すてきですね。この村には画才ある人がいないみたいで
地図を作るもの一苦労だったみたいですよ。」
「朝になったら、村長のところへ住む場所があるか聞いてみようと思ってるんだ。」
「図書館の向かい側に空家がありましたよ。」
「そうかい。帰り道でちょっと見てみるよ。」
10/29 AM9:00
今日はぎんさんが住むことになった空家の修復作業とお掃除です。
工務店のヤマダさんをはじめ、村中の人が集まってきます。
カランコロン・・・
ヤマダさんがはりきって入ってきました。
「しょうさん、おはよう。
今日は、皆が集まるから、お昼ご飯お願いするね。」
「ヤマダさんおはよう。任せといて。
後でお届けしますね。」
「村長や他の人とも相談したんだけどね。
あの空家、この村では珍しい二階建てなんだ。
だから、1階を画廊にして、2階にぎんさんが住めるようにすることにしたんだ。」
「素敵。画廊、いいですね。ナイスアイディアです。」
「だろ?じゃ、行ってくるね。」
「いってらっしゃい。がんばってね。」
しょうさんはお昼の用意にとりかかりました。
鍋いっぱいのけんちん汁です。
「これなら、好きな時に好きなだけ食べられるからね。」
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太巻き寿司
けんちん汁
白菜漬け
鶏ささみのピカタ
さだはるさんの差し入れのお菓子
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私も後で手伝いに行こうっと。
お掃除くらいは出来るし、さだはるさんのお菓子も気になるし。
ぎんさんの絵、早く見てみたいな。